そして讃岐。
カマタマーレ讃岐との戦い。
林家こん平ではないが、どうも香川は第二の故郷感が、強い。
19から26歳まで過ごした、地。
バイト先で夕食に出た、しっぽくうどんの美味しさを忘れることができない。
殺人的空腹に突き刺さる、根菜のでんぷんの滋味。
間違いなく、むさぼった時間。
若さは、不足と同義。
年齢ではなく、老いても不足していれば、若い。
不足を満たそうとする行為こそ、若いのだ。
で、若ければいいかといえば、そうでは、ない。
行列の、山下うどん。
持論だが、待って食べると、不味くなる。
ただ予想外に回転が、早い。
まあうどんはファストフード。
握り寿司も本来は、そう。
ぴゃっと食って、金払ってぴゃっと出る。
そんなに変わらんよ、うどん。
変わらんから、主食となれる。
白飯には飽きないのに近く、うどんも、飽きない。
ほどよい歯ごたえ。
コシの強さが、強くなく弱くなく。
時々あるんだ、あごの筋肉が疲れるうどん。
ま、最終好みだが、コシの強さの勘違い。
ここの山下うどんは適度な弾力性があって、いわば喉ごしが、ほどよい。
口中から喉に至る滞留時間の塩梅が、わたしのような素人に、あう。
そして、戦地へ。
右に見える讃岐富士が美しい。
しかし日差しが強い。
敵地スタジアムには、濃い青と、薄い青とが混在していた。
もちろん濃ければいいというものでは、無い。
勝つ青が、いい青だ。
さりぽんさんと、のっぽさん。
むづかしいなあ、旗振るのって。
まずポールに、旗が巻き付く。
ポールを回しながら、旗をはためかせながら。
で、空間が、無い。
横の旗に当たらないように、せねば。
旗を見上げれば容赦なく太陽光線が眼に入る。
サングラス、必須。
試合は終了間際のゴールで、勝利。
ありがとう、徳島ヴォルティス。
この飢餓感はいったい、なんだ。
これを若い、というのか。
不足感。
満たされない、感じ。
そして帰途につきます。
せっかくなので、途中の一鶴で、食事。
またこの一鶴がジャンクなんだ。
脂ギトギト、過剰スパイスまぶしで、やってくる。
ビールに調和。
このままジョッキに抱かれつつ沈みたいが、ここは讃岐、帰らねば。
ここからは運転をお願いします。
おにぎりに鶏の脂をしゅませつつ、満腹。
ひゃっほー、食い過ぎ。
そして帰途へ。
さりぽんさん、運転上手いんだ。
なんか操縦慣れてるぞ。
何者だいったい。
途中足がつったようで、先山さんに運転を交代。
まあ何より、勝利の帰途は疲れが違う。
美酒に、酔う。
なにかとても充実感が、漂う。
今回の遠征、先山さん、さりぽんさん、お世話になりました。
夢は、まだ覚めない、よ。